昨日、名古屋にあるトヨタ産業技術記念館に瓦の企画展を観に行ってきました。
神戸→東京→名古屋と三都市での巡回展だったのですが、
最終日の昨日、やっと行ってきました。。。
「千年の甍(いらか)古代瓦を葺く」
その内容はと言うと、主催者のHPからの引用になります。
元興寺極楽堂と禅室の屋根には、1400年の風雪に耐えて今なお現役で建物を守り続けている飛鳥時代の瓦があります。土を練って焼き上げるだけで、千年も屋根の葺材として使うことができるのです。本展ではそうした長寿命の古代瓦にスポットをあて、瓦のつくり方、葺き方について、建築という切り口から瓦を読み解いていきます。https://www.dougukan.jp/special_exhibition/iraka
会場の入り口に並ぶ、様々な古代瓦。
どんな思いがあって、この模様を造ったのだろうか。
ただの瓦でも、
古の人達の考えやセンスが反映されていると思うと、何か特別なものを感じます。
住宅ではあまり馴染みがないと思いますが、鬼瓦と数々。
こういった鬼瓦にも、時代の流れとともに、造りやデザインが変わってきています。
上の写真左端は、飛鳥時代の鬼瓦。
時代を重ねるごとに、鬼瓦がごつく、なっています。
当初の鬼瓦は、型に粘土をはめ込むだけの単純なものだったそうですが、
確か、鎌倉時代以降は、一つ一つ芸術作品の様に手作りへの変わってきたそうです。
日本の瓦文化は、百済から伝わり、飛鳥時代にスタートしました。
そこから現代へと常に上向きに発展するかと思いきや、
平安時代に、建築様式の変化や屋根構造の多様化により、瓦文化は一端衰退します。
その頃は、檜皮葺(ひわだぶき)が重宝され、瓦が採用されず、それに伴い、瓦職人も激減したそうです。
ところが、室町時代から息を吹き返し、日本建築への「瓦」の確固たる地位ができあがったそうです。
特に、瓦の防火性能に着目され、江戸時代には幕府の奨励されたそうです。
現代の瓦は、企画展であったような瓦と異なり、建築様式に合わせ、様々な形や色の瓦があります。
歴史をたどると、この変化もよくわかるものがありました。