土蔵改修工事 中条の土蔵を守る。50年前の職人の技を次代が繋ぐ

Before

After

長野市中条K様

■ 施工の概要

・ご依頼のきっかけ: 長野市中条にご実家があるOB様より、「蔵の瓦が落ちている」とご連絡をいただきました。

・お困りごと: 築50年。積雪の重みと融雪時の引っ張りによる、土蔵の棟の崩落。

・解決策: 健全な下段を活かし、崩れた上段を「瓦ガイドライン工法(耐震・耐風工法)」にて積み替え。

 


 

1. 【背景】:50年の時を超え、創業者の代の職人が手がけた「蔵」を診る

長野市中条にご実家をお持ちのOBのK様。現在は市街地にお住まいですが、定期的に中条へ通い、草刈りなどのお手入れを欠かさない、非常に住まいを大切にされているお客様です。ある日「蔵の瓦が落ちている」とご相談をいただき急行したところ、そこには50年前に弊社の創業者の代の職人が葺いた瓦屋根がありました。当時の職人が丹精込めて仕上げた仕事と再会する、私共にとっても感慨深い調査となりました。

 

2. 【診断】:驚異の耐久性。50年経っても劣化が少なかった棟

築50年。山間部特有の厳しい積雪と融雪の繰り返しにより、棟土が痩せ、雪に引っ張られる形で棟の一部が崩れていました。しかし現場で最も驚かされたのは、50年経っても劣化が少なかった棟の土台部分です。9段積みの立派な棟のうち、下段の7段は今なおびくともしておらず、当時の職人たちがいかに正確で強固な仕事をしていたかを、半世紀という時を超えて証明していました。

 

3. 【私たちのこだわり】:お客様の事情に寄り添い「活かせるものは活かす」提案

普段は住んでいないご実家の蔵ということもあり、私たちは2パターンのご提案をしました。

 

・提案1:今後100年を見据え、「瓦ガイドライン工法(耐震・耐風工法)」で全てを積み替える案。

 

・提案2:健全な下段を活かし、崩れた上段部分のみを積み替える案。

 

お客様のご事情に寄り添い、今回は「提案2」を採用。コストを抑えつつ最大限の強度を確保しました。

 

4. 【結果】:丁寧な対応と「今の最適」にいただいた感謝

崩落していた上段が見事に修復され、土蔵は再び美しい姿を取り戻しました。施工後、K様からは「こちらの事情を汲んだ提案をしてもらえて本当に助かった。丁寧な対応と、工事後のしっかりした報告に感謝しています」と、温かいお言葉をいただくことができました。

 

5. 【工事を終えて】:世代を超えて「安心」を繋ぐ

50年という歳月に耐えた棟の仕上がりを見て、先人たちの腕の良さに敬意を表すると共に、身が引き締まる思いでした。「何でも新しく」ではなく、お客様がその建物をどう維持していきたいかに耳を傾けること。これからも、中条の厳しい冬から地域の皆様の財産を守り続けてまいります。

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